9月大漁祈願祭

A WISH ~祈り~

壮大な海上で漁師は様々な事を願う。

安全・無事故・大漁、そして家族のこと。噴火湾という大自然は様々な境遇を漁師に与える。海という自然と漁師の関わり合いは人と地球がある限り続く。 いつも漁師は願うことを忘れない。壮大な海に祈りを捧げながら進んでゆく。

大漁祈願祭は毎年9月中旬に行う。落部漁協の近くに位置する落部八幡宮と道南の神社、そして漁業関係者が船に乗り一体となり安全祈願祭りを執り行う。 総勢20隻の船が沖を目指し、漁場に到着。祝詞を奏上する。

2017年9月15日金曜日先勝、天候は曇り。波の高さはそれ程でもなく、グングンと落部沖へ向かう。風になびく大漁旗は力強く靡き、海は私たちを迎えてくれた。 神職が奏でる雅楽を聞きながら神々がこの大海原に降臨する瞬間を待ち構えその瞬間を静かに待っていた。

落部八幡宮の神職が祝詞奏上をする。船上での祈願の場合は、神輿に御霊を渡行し海上で祈願をするのが日本の習わしである。

串拝礼。佐々木組合長から順に組合関係者が神に祈り玉串を捧げる。 この瞬間、組合員は全員が一つになって海上での安全や大漁を祈り神に感謝をする

献上品を感謝とともに海へ奉納する佐々木組合長。 毎年の祈りと献上がこの大自然の資源と、漁業者を守っているのだろう。

神恩感謝と大漁祈願。神々が噴火湾落部沖へ降臨。

荒波が立とうとも、祈りをするごとに大海原は静寂になる。